不労所得を手に入れる
あなたは、FIRE という言葉をご存じでしょうか?
FIRE ( Financial Independence Retire Early )とは「経済的自立、早期リタイア」の略称です。各単語の頭文字をつなぎ合わせたものです。
資産運用によって不労所得を手に入れて働かずに暮らせる状況を作ることです。
若い人ならぜひ FIRE を目指して実現して欲しいと思います。
理想的な暮らしですが、定年退職した私には無理です。
というのも、そもそもリタイアした人間が RE リタイア・アーリイできませんから。
しかし、FI (経済的自立)は目指したいと思います。
定年退職後の経済的自立
「始めるのに遅すぎることはない」
むなしく響くこの言葉。
もっと若い内に気付くべきでした。
しかし、時は戻せません。
気を取り直して、少しでも経済的自立に近付けるように、何も考えずに流されるままに生きてきた私のようなものでもできることはないのか勉強して実行することにします。
まずは、FIRE とはどうすれば実現できるものなのか?
定年退職した何も考えずに生きてきた私のような者に、FIRE の考えを応用できないものなのかを考えてみたいと思います。
FIREを実現するには?
FIRE を実現するための具体的方法は以下の通りです。
① リタイア後の年間の生活費を算出する。
② その年間生活費を資産運用で得られる収入でどのように埋め合わせればいいのかを計算する。
③ 「 FIRE 」に必要な資産を少しずつ増やして行く。
④ 目標総資産に達したら、不労所得(資産収入)だけで暮らして行く。
まず、できるだけ支出を減らし収入を増やす必要があります。
まずは働くこと。
そして副業をすること。
その他の収入を得る手段を見つけて実行すること。
そうして余った資金をできるだけ資産の運用にまわすことが重要です。
① 1年間の総収支を把握する。
まずは、現状を知ることから始めましょう。
自分の毎月のお金の出入りを認識することです。
あなたは、自分の毎月の収支が言えますか?
どこからいくら収入があり、毎月何にいくら使っているかです。
月によって違うからそんなものわからないと逃げてはいけません。
とりあえず、ノートや家計簿に自分が思う項目を書き出して、そこに金額を書き込んで行きましょう。
私は、Excel に書き込むようにしました。
Excel は自動で四則計算をしてくれるから非常に便利で、おすすめです。
まず収支表を作って書き込むことが重要です。
項目は後から修正して行けばいいのです。
使い道がよくわからないものが出て来ますが「使途不明金」などの項目に入れておけばいいのです。
そうして大体の毎月の収支を把握します。
そして見直すのです。
Excel に記録しておくと、各項目ごとの年間の平均支出額なども一発で出せるので便利です。
1年間でも記録すれば、自分に必要な月額がだいたいわかります。
これは人により様々でしょう。
20万円あれば大丈夫という人もいれば、40万円はないとやっていけないという人もいるでしょう。
他人と比べる必要はないのです。
月額が決まれば、年額も決まります。12倍するだけです。
② 必要な支出を資産運用でまかなうにはどうすればいいのか?
FIRE を実現するための4%ルールというのがあります。
アメリカの経済学者の論文を根拠にしたルールです。
生活費を投資元本の4%以内に抑えられれば、資産を減らすことなく継続的に暮らして行ける。
そのために必要な元本は以下の計算で簡単に出ます。
投資元本( 100% )÷ 年間支出( 4% )
100 ÷ 4 = 25
つまり年間支出の25倍の資産を用意すれば、FIRE は実現できるというものです。
年間支出が 200万円なら、200万円 × 25 = 5000万円
同じく 300万円なら、300万円 × 25 = 7500万円
になります。
このようにして、FIRE を実現するために自分に必要な金額はすぐに出せます。
その金額を目標にひたすら稼いだお金を投資(年利4%)に回して行きます。
目標額に達したら働かなくても配当だけで生活が維持できるというものです。
後は元本を維持したまま毎年同じことを繰り返して行きます。
もちろんこの理論はアメリカの株式市場に投資した場合で、しかも過去のデータから算出した数字です。
この先、4%が維持できるのかはわかりません。
投資ですから元本の保証などありません。
しかし、たんす預金をしているだけではお金はそれ以上に増えません。
③ 定年退職後に FIRE は困難です。
もちろん賢明な方は若い内からきちんと貯蓄をして悠々自適の暮らしをされていることでしょう。
私のように老後のことを何も考えて来なかったものはどうすれば良いのでしょうか?
私はこの FIRE という考えを定年退職した老人(自分)に応用することにしました。
60歳定年までを第1の人生とします。
それで、第1幕は終了です。
60歳以降から90歳までを第2幕とし、新たな人生設計をします。
④ 老人版経済的自立を目指す
FIRE は人生のできるだけ早い時期に経済的に自由になることを目指します。
老人版経済的自立は、60歳以降のできるだけ早い時期に経済的自由を得ることを目指します。
0歳から60歳まではなかったことにします。
そして60歳から新たな人生の始まりです。
第1ターム:最初の60歳から70歳までひたすら働き副業をしその他の収入を得る方法も考え投資の元本を増やして行きます。
第2ターム:70歳になったら仕事を辞めて、80歳まで楽しみながら仕事以外のことで収入を得て投資も続けます。
第3ターム:80歳以降は貯蓄を取り崩しながら悠々自適の生活を送ります。
これは全く私の描く個人的な設計図です。
あなたはあなたの第2の設計図を作ってその実現に向けて進んで下さい。
「そんなこと60歳になる前にやっておけよ」
そんな声が聞こえてきます。
本当におっしゃる通りです。
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