年金がない間どうする?

老後資金を補う年金

年金がない間の選択

さて、60歳から年金はもらえません。
基本65歳からしかもらえないとなると、その空白の期間はどうすればいいのでしょう?

いくつか選択肢があります。

まず第1番目。

もと働いていた会社で引き続き雇ってもらう。
「雇用継続制度」と言って、政府もこの制度を採るように企業にすすめています。

2013年から会社は「希望する人全員を継続雇用」することが義務付けられました。

私は、会社と話し合いをして、継続雇用してもらうことにしました。
今の仕事や職場が気に入っている人はこれが一番でしょう。
ただ給与は大幅に減ることを覚悟したほうがいいでしょう。

私は一刻も早く会社をおさらばしたいと思っていました。
無理を言って、週休3日にしてもらいました。
当然給料も思いっきり減りました。

しかし、自由な時間を使って、じっくり次の仕事を探すつもりでした。

余談ですが、週休3日は新鮮で素晴らしい体験でした。
夢のようでした。

福岡市中央区赤坂の「ハローワーク福岡中央」です。
隣りにサニー赤坂店があります。

休みを利用してハローワークに行きました。
私が思ったよりも多くの求人があったので、驚きました。
しかも営業だけやればいいという職場がある。

それまで私は、出張を含めた外回りの営業に加えて、部屋の掃除、トイレの掃除、玄関外周りの掃除、備品の発注、在庫の管理、受付、来客の応対などあれこれやらなければならないのが鬱陶しくてたまりませんでした。

探せば知らない世界があるものです。
知らないというのは怖いと思いました。

第2番目。

新たな職を探す。
つまり転職する。

退職して2年目に私は、この道を選びました。
「継続雇用」を1年間続けて、その間に営業のみをやればいい職場を見つけ出しました。
しかも自分の得意な分野だけを仕事にできる。

転職するときに痛感したことがあります。
ブラック企業に勤めていても、自分の腕だけは磨いておくこと。
ぶつぶつ文句を言う暇があったら会社をいつやめてもいいだけのスキルを身に付けることに専念しましょう。
老後に職がないと文句を言う人が多いのに私は驚きました。
「どこでも即戦力になれる」という自信があると、世間が言う以上に職はあふれています。
職安だけではなく、ネット上にもいっぱいあります。
その日のために腕を磨きましょう。

もう一つ、人脈を作っておきましょう。
私は、昔の同僚が独立して経営する会社にも雇ってもらうことができました。
気心が知れた仲間でしたので、即決でした。
そして、フリーターとして自由にやらせてもらっています。

フリーの身で2社の掛け持ちをすることにしました。
要はアルバイトのような立場に身を置くことにしました。

最初の内は仕事が回ってくるまで、貯金を崩して食いつなぎました。
最初の数か月は、月収が数万円でした。
やがて10万円、20万円と仕事の量が増えるにつれて徐々に月収も上がって行きました。

後は年金の受給を待ちます。

第3番目。

しばらく雇用保険をあてにして暮らす。
私もハローワークに行ってこれも検討しましたよ。
福岡市中央区赤坂にある「ハローワーク福岡中央」です。

「退職後は失業保険でしばらくのんびり暮らせるんじゃね?」
そう思っていましたが、とんでもない間違いでした。
失業保険は5か月しかもらえません。

しかも条件や手続きが面倒くさい。
もらえたとしても最高額は20万円程度なのです。
最高額がですよ。

そして、のんびりしていて次の就職先が見つからなければ、無収入になるのです。
そんなことなら、働きながら次の職場を見つけてさっさと転職した方がまし。
そう思うようになりました。

第4番目。

貯金を食いつぶしながら年金の受給開始を待つ。
たんまり貯蓄している人にはこの選択もあるでしょう。
しかし自慢じゃないけど、私にはほとんど貯金はありません。
「座して死を待つ」ではありませんが、こんな道を選んだら貧困老人への道にまっしぐらです。

この選択はあり得ませんでした。

第5番目。

年金の受給開始を60歳からに早めてもらう。
こんなことができるのを始めて知りました。
「繰り上げ受給」と言います。

早く教えてくれよ。
もらえるなら早目にもらいますよ。

でも、良く調べてみて、これもやめました。
早くもらうとペナルティがつくからです。

もらえる金額が減らされます。

どれくらい減るかというと、1か月につき 0.5% 減らされます。
1年早くもらうと、0.5% × 12 = 6% 減ります。
早くもらえばもらうほど、恐ろしく減らされます。
5年早めて、60歳から年金をもらうと
0.5% × 12か月 × 5年 = 30% も減らされるのです。

しかも、その金額は減らされたままで、一生変わりません。

注)年金法の改正により、2022年度から減額率は 0.4% に引き下げられました。
それでも5年で、24% も減らされます。

「16年8か月」という言葉があります。
普通に年金をもらった人と、早期にもらった人のもらう総額が逆転するときだそうです。
16年8か月でもらった総額が同じになり、それ以降は普通にもらった人の総額が、早期にもらった人の総額をどんどん上回って行くという計算です。
う~ん、ちょっと考えてしまいますけどね。

16年8か月が短いのか長いのか?
金額が少なくてもいいのか?

逆もあります。

「繰り下げ受給」です。

こちらは逆に我慢して請求を後回しにした分、1か月にもらえる金額が増えます。
1か月につき、0.7% 増えます。
5年遅らせると
0.7% × 12か月 × 5年 = 42% も年金額が増えるのです。

あなたはどちらを選びますか?

繰り上げか繰り下げか、私も自分なりに考えて結論を出したいと思います。
その結論はまた後程お伝えします。

でもあてにしている年金。
いったいいくらもらえるのでしょうか?

そして、いつからもらうのがいいのでしょうか?

→ カテゴリー(老後資金を補う年金)に戻る

→ 次の記事に進む

コメント

Copied title and URL